【DX】DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?DXの基本情報と名古屋市周辺事例!
今や一般的になってきたDX(デジタルトランスフォーメーション)。
しかし、名古屋市で事業を支援していると「言葉は知っているが行えていない」といった声が多いのが実態です。
そこで改めて、DX(デジタルトランスフォーメーション)についての基本情報と名古屋市周辺での事例を紹介いたします。
目次
1. DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
冒頭で一般的になってきたと紹介したDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、名古屋市でも言葉は聞くものの、その認識は人によって様々です。そして多くの人が、1つの工程をITツールに置き換えることや紙で行っていたものをクラウド化することなどと認識している印象です。
しかし、DX(デジタルトランスフォーメーション)は単なるITツール活用のことではなく、ITツールやデジタル技術を利用しビジネスモデルや組織を構築することということをご存じでしょうか。
1-2. DX(デジタルトランスフォーメーション)とデジタイゼーション、デジタライゼーションの違い
一般的に認識されてているDX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタイゼーションやデジタライゼーションの範囲での変革であることが多々あります。言葉が使われる際にそのすみわけはされていない、そもそも認識できていない場合がほとんどです。DX(デジタルトランスフォーメーション)とデジタイゼーション、デジタライゼーションの違いを確認してみましょう。
1-2-1. デジタイゼーション
デジタイゼーションとは、単純な「アナログからデジタルへの変換」を意味します。
具体的には、「手作業で行っていた作業をTIツールの導入を行いペーパーレス化で行うこと」や、「電子帳簿保存法に伴うハンコのデジタル化」もデジタイゼーションに含まれます。
デジタルシフトなどの近い表現も使われることもあり、一番イメージしやすい変革なのではないでしょうか。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)と表現されていても、デジタイゼーションの範囲であることも多い現状です。
1-2-2. デジタライゼーション
デジタライゼーションとは、「デジタル化されたデータのビジネス活用」を意味します。
作業の進め方をITツールによって変えたり、お客様とのかかわり方をビジネスモデルごと変えてみたり、デジタライゼーションはDX(デジタルトランスフォーメーション)に近い変革といえます。
主に業務フローの変革などがデジタライゼーションの範囲に含まれ、デジタイゼーションの延長線上と考えることもできます。デジタイゼーション同様、DX(デジタルトランスフォーメーション)と表現されるものでもデジタライゼーションの範囲であることも多い現状です。
1-3. 本来DX(デジタルトランスフォーメーション)は人や組織の変革を行う
ここまで読んでいただいて、「デジタライゼーションはDX(デジタルトランスフォーメーション)と一緒なのでは?」と感じている方もいると思います。
しかし、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは本来、人や組織の変革を行うことなのです。
ここで言う「人」は、社員などの自社人材はもちろん、顧客やその先のエンドユーザーを含むステークホルダーを指します。自社でいえば評価制度や人事の配置、顧客でいえばその業界や定義ごとなど、より組織的に大きな変革を行うことがデジタライゼーションとの違いです。
・ざっくりまとめるとDX(デジタルトランスフォーメーション)とデジタライゼーション、デジタイゼーションの分類は下記図のようなイメージになります。
IT導入 | ビジネスモデル構築 | 組織改革 | |
デジタイゼーション | 〇 | – | – |
デジタライゼーション | – | 〇 | – |
デジタルトランスフォーメーション | – | – | 〇 |
明確な分野の違いはあるとはいえ、デジタイゼーションはデジタライゼーションへ、デジタライゼーションはDX(デジタルトランスフォーメーション)に必ずではないですが、繋がっていきます。支援事業者も理解していても言葉を分けて使ってない場合も多いことを考えると、今世間的に言われている企業が取り組むべきDX(デジタルトランスフォーメーション)はすべて含むという認識でも良いと思います。
1-4. DX(デジタルトランスフォーメーション)を踏まえて
DX(デジタルトランスフォーメーション)とデジタイゼーション、デジタライゼーションの範囲の違いはご理解いただけましたでしょうか。言葉や範囲の違いはあれど、実際はひっくるめてDXと表現しているサービス等も多いのが現状ですので、頭の中で整理しながら自分や自社、クライアントの課題について整理すると良いかと思います。また難易度もご想像のとおり、ほとんどの場合デジタイゼーション<デジタライゼーション<DX(デジタルトランスフォーメーション)となりますので、まずは現状の課題を分解した後自社で取り組めるところから取り組んでいくのが良いのではないでしょうか。
2. 名古屋市周辺でのDX(デジタルトランスフォーメーション)事例紹介!
ここ名古屋でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業や、それを支援する業者は多数存在します。今回はその中でも厳選した事例を紹介します。
2-1. 行政:名古屋市の取り組み
DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みは企業のみならず、行政でも動いています。
名古屋市では、従業員の意識改革から実際の取り組みまで様々な企業と協力をし、名古屋市の企業や名古屋市民により便利に活用していただけるよう発信をしています。
まずは、今後の名古屋市人口減少に伴う効率化は避けられないと考え、意識改革のためのマインドセットを醸成したと、大塚商会様の事例でも紹介されています。
(※参考:自治体DXに対するマインドセットを醸成)
市役所や行政の手続きなどは紙のイメージがある方も多いのではないかと思いますが、まさに管理職クラスの方が入庁したころには、コンピューターはあったものの1人1台など考えられない時代だったといいます。1,000人以上に対しての研修も行ったそうですが、あなたも取り組む際に誰かに任せる場合は意識改革やマインドセットが重要になるかもしれません。
また弊社もかかわっていると実際のツール導入なども進んでおり、特にセキュリティ面に関しましてはかなり大幅な改革が行われ、それによる人員やフローの改善が行われているため、名古屋市の取り組みはDX(デジタルトランスフォーメーション)のレベルで行われていると言えるのではないでしょうか。
2-2. 金融機関:株式会社名古屋銀行
次に金融機関でのDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを紹介します。
株式会社名古屋銀行様では、電話による問い合わせが多く各担当者の工数を奪っていたり、内容に関しましても同様の質問が多く効率が悪い状態が進んでいたそうです。
そこで名古屋銀行様では、BEDORE Conversationというサービスを導入し、電話での問い合わせの削減や同類質問に対して自動応答化することでDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現しています。
弊社でも電話対応やその内容の偏りなどは、一般企業でも悩みになっている企業が多いと感じております。今やチャットツールやチャットボットで自動化できるサービスは、沢山のベンダー企業からリリースされておりますが、こういった金融機関などでの活用もみられるものは、安心して利用できるイメージになりますね。
またチャットツールの導入に関しまして、弊社でもご相談されることございますが、初めに大切なことは何を使うかよりどう使うかだと考えております。特に問い合わせに関しての話は、こちらで制御することが難しいので、電話でなくチャットに流入する全体の設計がより大切だと考えられます。難しい事柄ではありますが、まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)として人員配置なども変えながら実際に問い合わせの流入が変われば、やりがいのある仕事として達成感とその先の効率化を実感できるでしょう。